ipad アクセシビリティ
iPhoneの画面をスワイプしたり、複数のボタンを同時に押して操作する“ジェスチャ”は、長らくケータイを使っていた人には分かりにくいかもしれません。アクセシビリティの「タッチ」のメニュー内にある「AssistiveTouch」をオンにすると、iPhoneの画面に丸いボタンのようなアイコンが表示されます。ここに「コントロールセンターの表示」や「Siriの起動」、iPhone 11シリーズの場合はホームボタンの代わりにすべての画面からホームに戻るためのアイコンを配置しておくと、ジェスチャでやるべき操作を画面のタッチでできるようになります。メニューに表示するアイコンの内容や個数もカスタマイズできますよ。
AssistiveTouchを有効にしたら、AssistiveTouchボタンをタップした際にどのような操作(アクション)を実行するのか設定しましょう。
注意したいのが、この操作方法は、iPhoneのホーム画面や設定アプリのメニューリストなどすべての画面で使えるわけではありません。そこで便利なのが、アクセシビリティの「ズーム」機能。これをオンにすると、画面を3本の指でタップして表示領域を拡大できます。画面内の移動も3本指で動かします。ズーム機能のコントローラーを表示すると、ズーム領域の移動や倍率変更がよりスムーズにできるのでおすすめです。
「カスタムアクション」とは、AssistiveTouch(アシスティブタッチ)ボタンをタップしたときの動作をカスタマイズする機能です。AssistiveTouchボタンは、タップすることでさまざまな機能を利用できる丸いショートカットボタンを指します。
滞留コントロールを使えば、マウスやトラックバッド、視線でカーソルを操作した時に、指定した時間カーソルを静止させることで、カーソルのある場所でアクションが実行されるようになります。
画面一杯に選択肢が埋まっていると、カーソルを動かし続けて目的の場まで移動させなければなりません。もし途中でカーソルを止めてしまえば、そこが選択されてしまいます。カーソルをずっと動かし続けるのは難しい時があります。
カードを格子状に配置し、空白部分を設けました。空白でカーソルを止めて滞留コントロールで自動タップされても何も起きませんし、動かせる準備が整ったら再びそこからカーソルを動かせば良いです。少しづつ動かしていくことも可能です。こういった工夫が指伝話メモリはし易いです。
特にAssistiveTouchの「カスタムアクション」では、タップ・ダブルタップ・長押しの3つの操作にもAssistiveTouchの機能をひとつずつ割り当てられるため、うまくカスタマイズすればiPhoneの利便性はさらに向上するでしょう。
iPhoneやiPadなどアップルのデバイスに搭載されている「アクセシビリティ機能」は、視覚や聴覚、身体機能に障がいを持つ人もiPhoneやiPadをスマートに使えるように設けられた機能です。しかし、アクセシビリティ機能は障がいを持つ人だけに向けた機能ではありません。初めてiPhoneを手にしたシニアや、デジタル機器に不慣れな人も、アクセシビリティ機能の力を借りることで、iPhoneやiPadが暮らしを便利に変えてくれるデバイスであることを実感できるはずです。
画面表示をカラー反転させた方が見やすい方のために、iPadは標準でカラー反転をするための機能があります。「設定 > アクセシビリティ > 画面表示とテキストサイズ > 反転(スマート)」をオンにしてください。
なお、iOS/iPadOS 15では、アプリごとにこの指定を行うことができます。「設定 > あくせ」
カスタムアクション機能では、「シングルタップ」(1回タップ)、「ダブルタップ」(2回タップ)、「長押し」の各操作ごとにAssistiveTouchの機能を割り当てられるようになっています。
福島さんのご協力でiPadのアクセシビリティ機能の解説動画を作っています。
Webページのニュースや家族から届いたメールの文字を音声で読み上げてほしい時には、アクセシビリティの中にある「読み上げコンテンツ」というメニューに注目です。
iPadは多くのアクセシビリティ機能を備えており、視覚、身体と動き、聴覚、および学習上のニーズに配慮しています。これらの機能を設定し、簡単に利用できるようにショートカットを設定する方法について説明します。
毎年5月の第3木曜日は「Global Accessibility Awareness Day」(GAAD)という、アクセシビリティの普及について全世界の人々が一緒に考えるための記念日として定められています。第9回目となる本年は、新型コロナウイルスの感染症による影響を避けるために、GAADを迎える5月21日の関連行事の多くがオンラインでの開催を予定しています。日本語でも読めるGAADのWebサイトや、SNSなどで公開されている最新情報を参照しながら、デジタルテクノロジーへのアクセシビリティについて知識を深めてみてはいかがでしょうか。
アクセシビリティのメニューは、iOS/iPadOSの「設定」アプリを開いたページのリストに並んでいます。開くと、数多くの機能がズラリとそろっていますが、今回はその中からiPhoneユーザーなら誰もが覚えて得をする機能を集めて「あんなこと、こんなことがしたい」という用途から“逆引き”しながら、使いこなしに迫ってみましょう。
本記事では、iPhoneにおけるAssistiveTouchのカスタムアクションの使い方について徹底解説します。