
2023年10月20日現在、名称が定められた地震現象は「32」あります。
2 新潟県の「中越大震災記録誌」
・秋もすっかり深まりを見せたのどかな農村地域の夕闇を突然の揺れが襲いました。
観測史上初めて、震度計による震度7を記録した「新潟県中越大震災」です。
・土曜日の夕方であり、電灯の消えた闇の中、被災状況の把握、応急対応は、文字通り手探りでした。
被害の全貌は、夜が明けた翌日にも十分には把握できませんでした。
災害対応にあたった職員自身が被災者であり、電気、ガス、水道などのライフラインが停止し、
食糧確保にも事欠くなか、懸命の初動対応を続けました。
通信手段の確保もままならず、また、被災地へのアクセス道路そのものが大きく被災したうえに、
大規模な余震が何度も続き、情報収集や迅速な初動対応が困難を極めました。
・本県が「新潟県中越大震災」と命名したこの地震は、棚田など農村の原風景を有する中山間地で
土砂崩れや地すべり、道路崩壊など大規模な地盤災害を引き起こし、尊い命と多くの財産を奪いました。
・また、被災地は全国有数の豪雪地帯であり、まさに、冬に迎える時期でした。
そして、追い討ちをかけるように19年ぶりの豪雪が被災地を襲い、家屋の倒壊や雪崩災害等が
地震の被害をさらに拡大させる結果となりました。
※ ・私マウント・ハートは、気象庁OBで、総務省地域力創造アドバイザー、鹿児島県専門防災アドバイザ-、
気象庁の気象防災アドバイザ-、気象予報士です。
・127年ぶりに発生した2016年4月の熊本地震、
全島避難が実施された2015年5月の口永良部島噴火、
300年ぶりに噴火した2011年1月の新燃岳噴火、
100年に一度と言われた1993年の8.6水害(鹿児島県)など、
幾多の災害に向き合ってきました。
・このような経験を踏まえ、「気象」、「地震」、「火山」および「これらの災害」について、
「防災に役立てば」との願いを込めて配信しています。