【シカ急増】「賢くなってきて…」事故や農業被害も増加駆除強化の一方、新たな活用も広がる

【シカ急増】「賢くなってきて…」事故や農業被害も増加駆除強化の一方、新たな活用も広がる
特集は皆さんも目にすることがあるシカについてです。
近年、北海道内での生息数は増加傾向で、これに伴い車との事故や農業への被害も深刻化しています。
今回、駆除の現場にカメラが密着。シカの新たな活用にも注目しました。

■記者レポート:
「いたいたいた!シカがいま道路を渡っていきます」
「シカがいま花壇のところに来ました。(球根を)食べてます、食べてます!あー食べてます!」
「野生のシカ!います!付近の道路の道路、歩道に飛び出す可能性があります。

道内全域に生息する、シカ。わたしたちの生活圏に突然、その姿を現します。
道路脇からいきなり目の前に飛び出してくる危険な瞬間もあれば、柵にはさまるシカ勢い余ったのか駐車場の柵に挟まり、身動きがとれなくなっていることも…。

■喜多和也記者レポート:
「下、下、下…畑の方、畑の方!」「シカがいま線路から山の方へ入っていきます。」

2年前には新幹線の線路に突如出没、この影響でおよそ7時間も運転を見合わせる事態になりました。

シカとの事故も後を断ちません。
道警のまとめでは昨年度のシカと車の事故は過去最多の4480件。去年、道東の標茶町で車同士が正面衝突して2人が死亡した事故。
一方の車が飛び出してきたシカと衝突し、対向車線に急ハンドルを切ったことが原因とみられています。
道の調査によると去年の推定生息数は75万頭以上で11年振りの多さです。
事故の増加の要因と見られています。

■釧路総合振興局笹山学課長:
「(平成)23~25年にかけて集中期間で大量にとった。/エゾシカもだんだん賢くなってきて鳥獣保護区に逃げ込んだり/鉄砲が打てない夜に出てきたり。」

農作物の被害も深刻です。

■渡辺里沙記者:
「シカの群れがいますね。大体100頭くらいいるでしょうか。」

牧草地が広がる南富良野町の牧場シカの群れが下を向いて食べているのは、本来牛のエサとなるはずの牧草です。

■牧場主:「先っぽ食べられてます。
シカはいいとこどりしておいしいとこばかり食べる。」

■吉田麗人記者:「シカが今花壇に上がりました。食べてます、食べてます。
あー食べてます。」

口からはみ出ているのはチューリップの球根です。
釧路市で毎年5月に開催されるチューリップフェア。
準備が始まると、シカは待ってましたと言わんばかりに毎年、球根を目当てに現われます。
■実行委員会:「仕方ないんだけどさ…」

牧草や農作物を荒らすシカは「害獣」とされ、ハンターたちが駆除します。
しかし、エゾシカの繁殖力は高く、わずか4~5年でその数は倍になるといいます。
オオカミが絶滅してから天敵はいなくなり、人間が駆除して頭数を管理するしかないのです。
厚岸町のベテランハンター、根布谷昌男さん。
およそ年100頭のシカを駆除しています。

作業最もシカが多いエリアの道東、厚岸町だけで農作物の被害は年間およそ1・4億円にのぼります。

■猟友会 厚岸支部 事務局長 根布谷昌男さん:
「土出るくらい(牧草を)食べちゃっている。」
「(農家から)「とにかくシカ撃ってくれ」って牧草の一番草みんな食われちゃったとか」

厚岸町の場合、駆除1頭あたり1万円を支払っています。
道内では駆除を強化する一方、新たな活用も広がっています。

■櫻井靖大記者:
「いまトラが夢中にになって肉を食べています。トラがぺろりとたいらげているのは、鹿肉です。」

釧路市動物園では10年前、鹿肉が余っていることを聞きトラやライオンのエサ用に使い始めたといいます。

■釧路市動物園山口一仁専門員:
「アムールトラは自然かいでもシカを刈る動物なので特に鹿肉が好きですね」「猛獣系は割と太りやすくて脂肪を取るとすぐに太ってしまう。」
「それでも満足感は与えたいので量を与えるために脂肪高たんぱく(の鹿肉)」

肉以外の部分にも、いまある業界が注目しています。

■櫻井記者:
「こちら上に並んでいるジャケットですが全てシカの皮でできています」
柔軟性や肌触りのよさからシカ革は「革のカシミヤ」とも呼ばれ、近年アパレル業界が大注目。

阿寒湖温泉に先月オープンしたこちらの店舗では、エゾシカ革のジャケットのほか、シカの脂をつかったシャンプーなども売られています。

■櫻井記者:
「着てみるとやわらかい、きめが細かくやわらかいです。」

■YUK FACTORY鵜沼明香里さん:
「5、6年前までは小物を作ったりとか靴を作ったりとかよりに地上になじむもの、服だったりに広まっている」「今後は東京、大阪と拠点を広げていこうと思っています。」

事故や農業被害を防ぐため、頭数が増えすぎないよう管理が必要なシカ。
駆除された命を無駄にしないよう、貴重な資源としての新たな活用が広がっています。

VTRでも触れたがシカとの事故も増加している・去年最も多かったのがまさに10月・繁殖期を向かえて動きが活発になるから・シカは特に日没時暗くなってから現れる・急に道路に飛び出してきたり群れでいる場合がある・郊外や山道などの運転時は前方だけでなく道路脇まで目を向けるよう気を付けてください。
きょうの特集でした。

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